2012

映画見た。2012。これは久々にすごいと思った。
話の筋としては使い古された地球滅亡の危機なんだけど、個人的に今まで見た中で一番悲惨な地球滅亡だった。
まさしくスペクタクルという感じで、この世のものとは思えない映像が二時間続く。「ホワイトハウスを空母が直撃する」とかありえねえ。巨大なものがものすごい勢いで動き、相対的にちっさい人間や人工物やらがそれに翻弄されるという感じでだいたい統一されてるが、「ここに居合わせたら絶対死ぬ」としか思えない地獄絵図ばっかり。
はしばしにヒューマニズムやら家族愛やらを織り交ぜられてるんだが、正直あんまり印象に残らない。だって地球滅亡シーンでばんばん人が死にまくってる映像がずっと続くんだもん。しかも高いとこから人がぽろぽろ落っこちるとか、直接的じゃないが「あ〜死んじゃうんだな〜」という描き方なので、それを面白がるほど人格壊れてないけど、「人がゴミのようだ」と言ったムスカ大佐の気持ちが少しわかったね。そういうシーンの直後に登場人物が「あの人たちも助けてやるべきだ」とか言ってても複雑な気分になるだけだった。
ストーリーに感動を求めるとがっかりするかもしれないが、とにかく映像は必見といっていいレベル。
そんだけ。